離島での建築とエアロハウス

離島に家を建てようとしてぶつかる問題に「内地の数倍にもなる建築費用」「設計はできても受けてくれる施工会社がいない」「施工会社がいても人手、資材不足でいつ竣工できるかわからない」などがあげられます。
これは沖縄のように大きな島であっても程度の差こそあれ共通します。

そこで離島で多く見られるコンクリート造などではなく木造のエアロハウスで建築をすることにより、建築をする際の問題がクリアできるかもしれない上にいくつか利点もあります。
しかし、離島に木造で建築をすると「台風などは大丈夫なのか。」亜熱帯地方の離島などでは「湿気が多くシロアリなど大丈夫なのか。」なども気になりますね。

以下で、離島で木造のエアロハウスをお薦めする理由を上げてゆきます。

① コンクリート造に比べ安価

本土でもコンクリート造より木造の方が安価に建てられますが、離島の場合様々な要因から本土の数倍の建築費用が設定されているのでその差額は大きくなります。また、後述の理由でコンクリート造と木造のエアロハウスの建築費用はさらに開きます。

② コンクリート造に比べ工期が短い

離島では建築を受けてくれる施工会社がいない場合、また施工会社がいても大抵は人手不足・資材不足でいつ竣工するかわかならいなどという状態になる場合がままあります。

エアロハウスの特徴である「木質1方向ラーメン構造」は、木造在来工法に比べ構造がシンプルです。そのため構造体が組みあがったあとは最低で大工1名または助手を加えた施工体制で可能です。基礎工事、設備工事が島の工事会社で出来、資材が運べれば、本土から派遣した大工さんで施工が可能なわけです。参考までに本土では着工後3ヶ月から4か月で竣工します。

また、ユニットタイプを使用する場合は、現地で組み立てるのではなく本土からユニットを運ぶ方法を取る場合もあります。

ユニットでの輸送(新潟県 粟島)
ユニットの設置(新潟県 粟島)
③ 頑丈な木構造

離島に木造住宅を建てる場合に、大きな心配は台風などの強風でしょう。離島では周囲が海のため台風に限らず強風が吹く場合が多いです。

エアロハウスは一般の木造建築の工法ではなく頑丈な「木質1方向ラーメン構造」で、綿密な構造設計に基づき設計されます。そのため耐震性はもちろんですが、風が強く在来工法の木造建築では困難と思われる場所にも建築され、すでに10年以上が経っている物件もありますので、必要な耐風圧での設計をすることには問題ありません。

強風地での物件(八丈島)
④ コンクリートから木へ

沖縄などでは長年台風対策のためコンクリート造住宅が建てられてきましたが、コンクリートは蓄熱材であり調湿の機能もないので、暑く湿度の高い地域に向いている工法ではありません。木造のエアロハウスでの室内の住環境はコンクリート造と比べものになりません。

台風とともに懸念があったシロアリに関しても現在では研究が進みました。木造住宅の良さに気づき始めた沖縄では、近年、新築住宅の5軒に1軒が木造になってきたと聞きます。